当サイトはアフィリエイト広告を利用しています

医療情報・契約情報についてのご注意

当サイトは医療機関でも法律事務所でもありません。掲載内容は、各院が公式サイトで公開している情報と、法令・消費者庁・国民生活センターの公開資料を整理したもので、施術の効果・安全性を述べるものでも、個別の契約に法律が当てはまるかどうかを判断するものでもありません。施術の可否・リスクは必ず医療機関(医師)に、契約のトラブルは消費生活センター等(消費者ホットライン188)にご相談ください。規定や料金は変わることがあるため、予約・契約の前に公式サイトと、カウンセリングで受け取る書面で最新の内容をご確認ください。(本記事の確認日:2026年10月4日)

美容整形の手術キャンセルはいつまで?湘南は手術日2週間前までに連絡、共立は院により前日18時半|湘南・TCB・品川・共立のキャンセル料は4院とも金額の記載なし【2026年版】

二重整形などの手術を予約したあとで、日程が合わなくなったり、もう少し考えたくなったりすることがあります。そのときに気になるのが、いつまでなら変更・キャンセルできるのかと、キャンセル料がいくらかかるのかです。

この記事では、湘南美容クリニック(湘南美容外科)・TCB東京中央美容外科・品川美容外科・共立美容外科の4院の公式サイトで、美容外科の手術・施術の予約を変更・キャンセルするときの決まりを、同じ項目で並べました。脱毛や美容皮膚科の予約は手術と規定が違うため、分けて書いています。あわせて、手術がクーリング・オフの対象になりにくいことと、キャンセル料の上限を決めている法律も整理しました。

先に結論

  • 4院とも、手術の予約を取り消したときのキャンセル料の金額を、公式サイトに書いていませんでした。湘南は「詳細はクリニックまで直接お問い合わせください。」、共立は院のよくある質問で「キャンセル料が発生いたします」とだけ書いています
  • 期限を書いていたのは湘南と共立です。湘南は全院共通のよくある質問で、手術は「手術日2週間前(クリニック営業時間内)までにクリニックまで直接お問い合わせください。」。共立は新宿本院・銀座院・立川院・横浜院が前日18時半まで(名古屋院は前日の18:30までに連絡)。TCBと品川は、手術予約の期限を見つけられませんでした(カウンセリング予約は、両院ともキャンセル料がかからないと明記)
  • 予約金・内金は、湘南の一部の院(福岡院・武蔵小杉院・金沢院など)と共立のポイント制度の規約に出てきますが、金額と、キャンセルしたときに戻るかどうかは書かれていません
  • 1回の手術の予約は、特定商取引法の美容医療のクーリング・オフの対象になりにくい一方、キャンセル料には消費者契約法第9条の決まりがあり、平均的な損害を超える部分は無効、求められれば算定の根拠の概要を説明するよう努める、とされています
  • だからこそ、手術を予約するときに、キャンセル料の金額・何日前からかかるか・予約金が戻るかを聞き、書面で受け取っておくのが確実です

この記事の作り方

  • 調べた対象:美容外科の手術・施術(二重・目元、鼻、クマ取り、脂肪吸引など)の予約を、変更・キャンセルするときの規定。4院の公式サイトのよくある質問・料金・お支払い・保証制度・規約・各院のページ・お知らせを、サイトマップとリンクの両方からたどって読みました
  • 4院の選び方:二重整形などの美容外科を全国の院で扱い、当サイトの二重整形の記事でも比べている院です。順位づけや推奨の意図はありません
  • 確認日:2026年10月4日
  • 脱毛・美容皮膚科との区別:同じ院でも、脱毛・レーザー・美容皮膚科の予約は手術と規定が違います。手術の規定と混ざらないよう、別の表にしました
  • 確認できなかった項目:「記載を見つけられませんでした」と書き、読んだページの名前を添えています。規定が存在しないという意味ではありません
  • 法律の説明:法令と公的機関の資料に書かれている範囲にとどめ、個別の契約への当てはめはしていません

表1|4院の手術予約の変更・キャンセルの期限と、キャンセル料

4院の公式サイトに書かれた、美容外科の手術予約の変更・キャンセルの期限とキャンセル料(2026年10月4日確認)
院変更・キャンセルの期限期限を過ぎたとき(キャンセル料)
湘南美容クリニック全院共通のよくある質問は「施術内容やクリニックによって異なります。」としたうえで、手術日2週間前(クリニック営業時間内)までにクリニックへ直接問い合わせる「詳細はクリニックまで直接お問い合わせください。」(金額の記載なし)。熊本院だけ、2週間前または前々日23時を過ぎると変更・キャンセル料が発生と記載
TCB東京中央美容外科記載を見つけられませんでした(カウンセリング予約はキャンセル料なしと記載)記載を見つけられませんでした
品川美容外科記載を見つけられませんでした(カウンセリング予約はキャンセル料なしと記載)金額の記載なし(ポイント制度の規約に「キャンセル料などの診療外費用」の語)
共立美容外科院のよくある質問に「前日18時半まで」(新宿本院・銀座院・立川院・横浜院)。名古屋院は前日の18:30までに連絡上の4院は、期限のあとはキャンセル料が発生と記載(金額の記載なし)。岡山院は「場合によっては」かかる可能性

表2|予約金と、変更・キャンセルの連絡の方法

4院の公式サイトに書かれた、手術の予約金と、変更・キャンセルの連絡の方法(2026年10月4日確認)
院予約金連絡の方法
湘南美容クリニック福岡院・武蔵小杉院・金沢院などが、手術の枠の確保に予約金と記載。金額と戻る条件の記載なし手術はクリニックへ直接(クリニック営業時間内)
TCB東京中央美容外科記載を見つけられませんでした(支払いは施術前と記載)「予約キャンセル・変更」のフォーム(予約IDが必要・当日は電話)か、各院直通の電話
品川美容外科記載を見つけられませんでした電話(受付時間:10:00~22:00)。WEB予約のフォームでは受け付けない
共立美容外科ポイント制度の規約に「予約金・内金」の語。金額と戻る条件の記載なしWEB予約のページは電話。院のよくある質問では電話・メール・LINE

4院に共通しているのは、手術のキャンセル料の金額を公式サイトで示していないことです。キャンセル料がかかること自体は、湘南(熊本院)・品川(ポイント制度の規約の費目)・共立(院のよくある質問)の記載から読み取れます。ところが、いくらなのか、手術代の何%なのか、予約金がそのまま充てられるのかは、どの院にも書かれていませんでした。金額は、予約するときにその院で聞くしかありません。

院ごとの記載

湘南美容クリニック:手術は「手術日2週間前」までに院へ直接。キャンセル料は「クリニックによって異なります」

湘南美容クリニックの「キャンセル料に関するよくある質問」は、施術の区分ごとに答えを分けています。美容外科の手術は「【美容外科手術・AGA外科手術】」の区分で、変更・キャンセルの期限は「施術内容やクリニックによって異なります。」としたうえで、「手術日2週間前(クリニック営業時間内)までにクリニックまで直接お問い合わせください。」とあります。キャンセル料についての答えも「施術内容やクリニックによって異なります。」で、続けて「詳細はクリニックまで直接お問い合わせください。」とあり、金額や計算の方法は書かれていません。

この「2週間前」は連絡の期限で、2週間前までに連絡すればキャンセル料がかからない、とは書かれていません。キャンセル料が発生する条件を書いていたのは、院のページのうち熊本院だけでした。熊本院のよくある質問は「ご予約の2週間前または前々日23時を過ぎて変更・キャンセルをする場合、変更・キャンセル料が発生いたします。」としています。どの施術が「2週間前」で、どれが「前々日23時」なのかと、金額は書かれていません。キャンセルだけでなく変更にも料金がかかると書いている点にも注意が要ります。

手術の枠を確保するための予約金に触れている院もあります。福岡院は「お手術をご希望の場合は、事前にお手術代金の一部をご予約金としてお預かりすることで当日確実にご案内することが可能となります。」、武蔵小杉院は手術室の予約に予約金が必要として「予約金の詳細については、クリニックへお電話でお問い合わせください。」、金沢院は「どうしても当日をご希望される場合は予約金をいただいて当日枠を抑えることが可能です。」と書いています。予約金の金額と、キャンセルしたときに戻るかどうかは、どの院のページにも書かれていませんでした。なお、チケットとポイントは「予約金としてご利用頂けませんのでご注意ください。」とされています。

同院には、コース契約を途中でやめるときの中途解約手数料のページ(役務の提供開始前は2万円または契約残額の20%のいずれか低い方、など)もあります。ただし対象は「2017年12月1日以降にご契約頂いた一部のコースが該当します」とされていて、1回の手術の予約を取り消す場合についてのものではありません。クーリング・オフについては、「クーリングオフ手続きをご希望の方は対象のご契約の【美容医療契約書・美容医療契約約款】をご確認の上、お手続きくださいますようお願い致します」とあります。

施術までの流れのページでは、カウンセリングのあと「検討されたい場合」は「そのままご帰宅(見積書発行可能)」とされています。その場で決めずに、見積書を持ち帰ることができます。

TCB東京中央美容外科:手術予約の期限とキャンセル料は、公式サイトに見当たらない

TCBのよくある質問には、カウンセリング予約について「カウンセリングによる料金はいただいておりませんので、キャンセル料が発生することはございません。」とあります。一方、手術・施術の予約を取り消すときの期限、キャンセル料、予約金、返金の時期は、よくある質問・注意事項・はじめての方へ・術後のご相談の窓口・各院のページ・メンズのサイトを読んでも見つけられませんでした。キャンセルポリシーや利用規約のページも見当たりませんでした。

「TCB キャンセル できない」と検索されることがありますが、キャンセルや変更ができないという記載はありません。公式サイトには「予約キャンセル・変更」のフォームがあり、予約のメール(仮予約完了メールまたは本予約確定メール)に書かれた予約IDを入れて、予約の変更かキャンセルかを選ぶ形です。フォームには「当日のご予約はお電話にてお願いいたします。」とあります。術後のご相談・お問い合わせのページは、予約のキャンセルや日時の変更は、予約受付の自動返信メールに書かれた各院直通の電話番号へ、と案内しています。

お金の流れについては、はじめての方へのページに「お支払いは施術前となります。」とあります。カスタマーサポートが受ける相談には「解約などのご相談」(「(コース契約の中途解約等も含む)」)と「クーリングオフについてのご相談」が挙がっていますが、手続きや返金の時期は書かれていません。トップページは「安心して治療を受けていただくために、万が一の際の保証や返金制度など、アフターケア体制を整えています。」としていますが、返金制度の中身は見つけられませんでした。

二重のカウンセリングのページには「空きがあれば、二重カウンセリングの当日に手術を受けていただくことができます。」と「後日、手術を受けられる場合は、ご都合の良い日程で予約をとっていただく流れになります。」とあります。なお、福岡天神院のよくある質問には「キャンセル待ちは受け付けておらず、患者様からご連絡いただき予約状況を確認していただく必要があります。」とあります。

品川美容外科:手術予約のキャンセル規定は、公式サイトに見当たらない

品川美容外科の「はじめて美容外科を受診される方へ」のよくある質問には、Q「予約のキャンセルはいつまで可能ですか?」があります。答えは「当院では、カウンセリング予約の変更やキャンセルに伴うキャンセル料が発生することはございません。」で、続けて「ひとりでも多くのお客様をご案内させて頂きたいと思っておりますので、キャンセルの際は事前にご連絡いただけますようお願いいたします。」とあります。

この答えは「カウンセリング予約」についてのもので、期限も書かれていません。手術・施術の予約を取り消すときの期限やキャンセル料、予約金の有無は、よくある質問・料金ページ・保障制度・お支払方法・未成年の方への案内・ポイント制度の規約・各院のページ・コラムのどこにも見つけられませんでした。利用規約やキャンセルポリシーのページも、サイトマップとリンクの中には見当たりませんでした。

ただし、ポイント制度の規約は、ポイントを付けない費用として「キャンセル料などの診療外費用」を挙げています。キャンセル料という費用があること自体は読み取れますが、金額や、いつからかかるのかは書かれていません。手術を予約するときに、その場で確かめておく必要があります。

遅れそうなときについては、「ご到着時の状況によりましては、ご来院いただいても施術をお受けいただけない場合がございます。」とあります。連絡は電話(受付時間:10:00~22:00)で、WEB予約のフォームには、予約の変更・キャンセルはこのページでは受け付けず電話で、という注意書きがあります。

手術の流れについては、「カウンセリングの内容でご納得いただけましたら施術のお申込みとお会計をしていただきます。」とあり、よくある質問には「当院で行う治療の大半は、当日に施術を行うことが可能です。」とあります。当日に契約・施術まで進むと、そもそも「予約を取り消す」場面がありません。迷っているなら、後日の施術として予約し、その時点でキャンセルの規定を聞いておくほうが安全です。

共立美容外科:院のよくある質問に「前日18時半まで」。キャンセル料の金額は書かれていない

共立美容外科には、全院共通のキャンセル規定のページがありません。各院のページのよくある質問「予約の変更、キャンセルはどのように行いますか?」の答えが、院ごとに違います。この質問は予約全般についてのもので、手術とカウンセリングを分けていません。

共立美容外科 院ごとのよくある質問「予約の変更、キャンセルはどのように行いますか?」の答え(2026年10月4日確認)
院期限とキャンセル料についての記載
新宿本院「尚、変更・キャンセルについては前日18時半までの受付とさせていただきます。」「以後の変更キャンセルについては、キャンセル料が発生いたします。ご了承くださいませ。」
銀座院・立川院・横浜院前日18時半までの受付で、「以後の変更・キャンセルについては、キャンセル料が発生いたします。ご了承くださいませ。」
名古屋院「ご予約のキャンセルやご変更につきましては前日の18:30までにご連絡をお願いいたします。」(キャンセル料の記載なし)
岡山院「※場合によってはキャンセル料がかかる可能性もございますのでご注意くださいませ。」(期限の記載なし)
ほかの院連絡の方法(電話・メール・LINE など)だけで、期限とキャンセル料の記載なし

どの院も、手術のキャンセル料の金額や計算の方法は書いていません。ポイント制度の規約には「ポイントは会計時に加算し、予約金・内金のお支払時の加算は行わず、残金精算確認後ご来院時に加算いたします。」とあり、予約金・内金を支払う場合があることは読み取れますが、その金額や、キャンセルしたときに戻るかどうかは書かれていません。

連絡の方法は、WEB予約のページに「ご予約の変更、キャンセルについてはお電話にてご連絡を行ってください。」とあります。院のよくある質問では、電話・メール・LINE と書く院が多くなっています。

相談・施術の流れのページには「診療プランが決定した後、手術日をご予約いただくことが出来ます。」と「※カウンセリングの時点で手術日をご決定いただく必要はありません。」とあります。

なお、同じ新宿本院でも美容皮膚科(皮膚科)の予約は別の規定で、「変更・キャンセルはご予約の24時間前までとさせていただきます。」、「それ以降の変更・キャンセルの場合は¥3,300のキャンセル料を頂戴しておりますのでご了承ください。」とあります。手術の予約にこの金額が当てはまるとは書かれていません。

表3|同じ院でも、脱毛・美容皮膚科の予約は規定が違う

検索すると、脱毛や美容皮膚科の予約のキャンセル規定が先に見つかることがあります。これらは手術の予約とは別の規定です。

脱毛・レーザー・美容皮膚科の予約の変更・キャンセル(手術とは別の規定・2026年10月4日確認)
院(対象)期限期限を過ぎたとき
湘南美容クリニック(医療レーザー施術・毛髪再生メソセラピー)「MySBC・お電話共に2日前の23:00まで可能です。」「レーザー系:3,000円(1回の治療が3,000円未満の場合はその金額)」「脱毛:ワキ:500円、それ以外:3,000円」
TCB東京中央美容外科(医療脱毛)9:00~12:59の予約は前日の16:00まで、13:00~19:00の予約は3時間前まで(電話で連絡)「それ以降のキャンセルは1回分として消化されます。」
共立美容外科(新宿本院の美容皮膚科)「変更・キャンセルはご予約の24時間前までとさせていただきます。」「それ以降の変更・キャンセルの場合は¥3,300のキャンセル料を頂戴しておりますのでご了承ください。」

手術の予約に、これらの期限や金額が当てはまるとは書かれていません。医療脱毛の予約のキャンセルについては、医療脱毛の予約キャンセル・変更の期限を4院で比べた記事にまとめています。

手術を予約する前に、カウンセリングで確かめておきたいこと

4院とも公式サイトに書いていない以上、手術を予約するときに、その場で聞いておくしかありません。次の点を確かめ、できれば書面(見積書・同意書・契約書)で受け取っておくと、あとで食い違いが起きにくくなります。

  • キャンセル料の金額と、何日前からかかるか。日程の変更にもかかるか(湘南の熊本院は、変更にも料金がかかると書いています)
  • 予約金・内金を払う場合、その金額と、キャンセルしたときに戻るかどうか
  • 体調不良・発熱など、やむを得ない事情で行けなくなったときの扱い。4院とも公式サイトに記載がありませんでした
  • 連絡の方法と受付時間。電話だけか、フォームやLINE・メールでもよいか。院へ直接か、コールセンターでもよいか
  • 当日の手術を勧められたときは、後日にした場合の規定も聞く。当日に契約して手術まで受けると、取り消す機会そのものがなくなります。湘南は「そのままご帰宅(見積書発行可能)」、共立は「※カウンセリングの時点で手術日をご決定いただく必要はありません。」と書いています

手術の予約は、クーリング・オフの対象になりにくい

特定商取引法には、長期・継続的なサービスを高額で契約する取引を「特定継続的役務提供」として扱い、クーリング・オフや中途解約のルールを定めた部分があり、美容医療も対象に入っています。ただし、消費者庁の「特定商取引法ガイド」が示す要件には、期間と金額と方法の3つの条件があります。

特定継続的役務のうち「いわゆる美容医療」の要件(消費者庁「特定商取引法ガイド」より・2026年10月4日確認)
項目ガイドの記載
対象「人の皮膚を清潔にし若しくは美化し、体型を整え、体重を減じ、又は歯牙を漂白するための医学的処置、手術及びその他の治療を行うこと(美容を目的とするものであって、主務省令で定める方法によるものに限る)」
期間1月を超えるもの
金額5万円を超えるもの
クーリング・オフ「法律で決められた書面を受け取った日から数えて8日以内」であれば契約を解除できる

「主務省令で定める方法」は、特定商取引に関する法律施行規則の第91条に次の5つが並んでいます。

特定商取引に関する法律施行規則 第91条が定める方法(e-Govの法令データで2026年10月4日確認)
号対象方法
一脱毛光の照射又は針を通じて電気を流すことによる方法
二にきび、しみ、そばかす、ほくろ、入れ墨その他の皮膚に付着しているものの除去又は皮膚の活性化光若しくは音波の照射、薬剤の使用又は機器を用いた刺激による方法
三皮膚のしわ又はたるみの症状の軽減薬剤の使用又は糸の挿入による方法
四脂肪の減少光若しくは音波の照射、薬剤の使用又は機器を用いた刺激による方法
五歯牙の漂白歯牙の漂白剤の塗布による方法

二重・目元、鼻などの手術は、この5つのどれにも入っていません。消費者庁の「特定継続的役務提供(美容医療分野)に関するQ&A」は、脂肪吸引について問5-2で「機器を用いて直接的に脂肪の吸引を行う場合であれば、上記には該当しません。」と答え、問5-3では「メス等の手術器具や麻酔薬の使用は、美容を目的とする治療の一過程において用いられるものであり、これらを用いること自体が機器を用いた刺激又は薬剤の使用に該当することはありません。」と答えています。このQ&Aは冒頭で、消費者庁としての一般的な解釈を示すもので、個別の事案に法令が当てはまるかを回答するものではないと断っています。

一方、しわ・たるみを糸の挿入で軽くする方法(いわゆる糸リフト)は三号に入っています。ただし、期間が1か月を超え、金額が5万円を超える契約であることも要件です。国民生活センターは、このルールが加わった直後の公表資料(2017年12月7日)で、次のように説明しています。

今回の改正特商法では特にトラブルが多く深刻になりやすい継続的な契約についてのルールが導入されたため、即日施術等は対象になりません。

つまり、1回の手術を予約しただけの契約は、クーリング・オフで取り消せるとは限りません。キャンセルしたときの扱いは、各院が定めている規定によって決まる部分が大きくなります。だからこそ、上の4院の規定を予約の前に確かめておく意味があります。

キャンセル料の上限を決めている法律(消費者契約法第9条)

キャンセル料(契約を解除したときの違約金)の決め方には、消費者契約法第9条のルールがあります。第1項は、次の各号の条項について「当該各号に定める部分について、無効とする。」と定め、第1号として次の条項を挙げています。

当該消費者契約の解除に伴う損害賠償の額を予定し、又は違約金を定める条項であって、これらを合算した額が、当該条項において設定された解除の事由、時期等の区分に応じ、当該消費者契約と同種の消費者契約の解除に伴い当該事業者に生ずべき平均的な損害の額を超えるもの

無効になるのは「当該超える部分」、つまり平均的な損害の額を超える部分です。さらに第2項は、事業者がキャンセル料を請求する場合に、「当該消費者から説明を求められたときは、損害賠償の額の予定又は違約金の算定の根拠(第十二条の四において「算定根拠」という。)の概要を説明するよう努めなければならない。」と定めています。

個々の院のキャンセル料が「平均的な損害」を超えるかどうかを、当サイトは判断できません。請求された金額に納得がいかないときは、まず院に算定の根拠の説明を求め、それでも解決しなければ消費生活センターに相談する、という順番が考えられます。

国民生活センターに寄せられている相談

国民生活センターの公表資料「増加する美容医療サービスのトラブル」(2023年8月30日)は、契約当事者が18歳・19歳の相談(2022年度)について「クーリング・オフや施術のキャンセルに関する相談が目立つ」とし、主な相談内容に次の2つを挙げています。

  • 「娘が二重瞼形成の契約をした後、施術の予約を取り消した。支払った予約金を返金してほしい。」
  • 「娘が鼻の整形施術を申し込んで代金の一部を支払い、翌日にキャンセルしたら、キャンセル料を請求された。支払う必要があるか。」

同じ資料の消費者へのアドバイスは、自由診療では医師が「施術費用及び解約条件、保険診療での実施の可否、効果には個人差があることなどについても丁寧に説明することが求められています」と書いています。解約やキャンセルの条件は、カウンセリングで説明を受けて納得してから予約する項目のひとつということです。

困ったときは、消費者ホットライン「188」に電話すると、最寄りの消費生活センターなどの相談窓口につながります。

関連記事

まとめ

  • 4院とも、美容外科の手術の予約を取り消したときのキャンセル料の金額を、公式サイトに書いていませんでした
  • 期限:湘南は全院共通で手術日2週間前(クリニック営業時間内)までにクリニックへ直接連絡。共立は新宿本院・銀座院・立川院・横浜院が前日18時半まで(名古屋院は前日の18:30までに連絡)。TCBと品川は手術予約の期限を見つけられず、カウンセリング予約はキャンセル料なしと明記していました
  • 予約金:湘南の一部の院と共立に予約金・内金の記載がありますが、金額と戻る条件は書かれていません
  • 脱毛・美容皮膚科の期限と金額(湘南の3,000円、共立の¥3,300など)は手術とは別の規定です
  • 1回の手術の予約は、美容医療のクーリング・オフの対象になりにくい一方、キャンセル料には消費者契約法第9条の決まりがあり、算定の根拠の説明を求めることができます
  • だから、手術を予約するときに金額・期限・予約金の扱いを聞き、書面で受け取っておくのが確実です。困ったときは消費者ホットライン「188」へ

規定はカウンセリングでの説明や交付される書面で決まる部分が大きく、公式サイトの記載は変わることがあります。予約・契約の前に、必ずその院で最新の内容をご確認ください。

出典

すべて2026年10月4日に確認しました。

本記事はクリニックタイムズ編集部が各院の公式サイトと、法令・公的機関の公開情報をもとに作成しました。掲載内容は確認日時点のものであり、特定の院での受診・契約を推奨・保証するものではありません。個別の契約やキャンセル料が法律上どう扱われるかは、消費生活センター等にご相談ください。